MARCOMARについて

スペイン2014シリーズ、ようやく今回の出張の最大の目的地である、　ムルシアの

サン・ペドロ・デ・ピナタール（San Pedro de Pinatar）へやってきました。

その前に当社の名前MARCOMAR JAPONの意味と由来について少しここでお話ししたいと思います。

私は今から約7年前、モロッコのSIDI IFNIという海沿いの街で働いていました。

その働いていた会社の名前がMARCOMARといい、元々はモロッコの魚や貝、水産加工品をスペインやヨーロッパなどに輸出していました。

そしてその会社のスペイン人の社長、FELIX（フェリックス）が大西洋側のモロッコ近海を通ってジブラルタル海峡から地中海に入るクロマグロ（本マグロ）を漁獲、蓄養し日本へ輸出するという事業を日本のとある水産ベンチャー企業とタイアップして始めました。

私は日本側の担当としてMARCOMARに約2年半在籍していました。

スペイン人スタッフを中心にモロッコ人スタッフ、日本人スタッフ数名で滑ったり転んだりしながら数年かけようやく現場のチームワークも構築され、さあこれから！という時に、色々な問題が重なりスペイン、モロッコ側との信頼関係が崩れてすべてが台無し、肝心のクロマグロも捕れず最終的に会社は倒産してしまいました。

あまりにもひどい結末で、まるで映画の「事件は会議室で起こっているんじゃない！現場で。。。」とほぼ同じような状況でした。

最終的に私と私の上司は会社を辞めました。

その後色々ありましたが、2年前に決心してMARCOMAR JAPONを始めました。

私にとって一番の思い入れのあったモロッコのMARCOMARの3階にある食堂で当時社長のフェリックスが市場でカツオを買ってきて、その塩干を作ってくれたのがとても印象的だったのです。

その当時スペインにマグロのカラスミ等もある事は全く知りませんでした。今でも初めて知った時の驚きはよく覚えています。もしチャンスがあったらこういう珍しいスペインの食材を日本に広めたい、知ってもらいたい、という思いが芽生え始めていたのもこのころ、モロッコにいる時でした。

そして会社を始めたら名前はMARCOMAR にJAPONをつけてMARCOMAR JAPONにしようと心に決めていました。

なぜなら自分にとってモロッコでの2年半は良い意味でも悪い意味でも充実していて、スペイン人、モロッコ人と私たち数名の日本人との仕事のチームワークもよく、一緒に辞めた日本人側の上司も含めて仲間としてやっていて、とても思い入れがあったのと、MARCOMARはもともとモロッコに存在していた会社にもかかわらず、内情は詳しくお伝えできませんが言ってみればある意味日本の会社がその原因の発端となって失敗して無くなってしまったからです。

 ちょっと話がそれますが、私、趣味でフラメンコギターを弾くのですが、当時同僚のスペイン人でカルタヘナ出身の1人が、マグロがとれてうまくいったら船の上で俺がカルタへネーラ歌うから伴奏してくれ、なんて話していたんですけど、夢に終わってしまいました。

せめて会社の名前は残したい、仕事の内容は違うけれど、そうしたいと決心しました。そしてそのために2年前にフェリックスに会いに行きました。MARCOMARの名前の使用許可をもらうために。

回答は意外にもあっさりOKでした。ただ、〇〇に捕まらないように気をつけろよ！と言い苦笑いでしたけど。（〇〇は当時の日本の会社のオーナーです）

といういきさつで、MARCOMAR という名前は残りました。

そしてMARCOMAR JAPONは始まったのです。

そしてWEBサイトで説明している通りMARCOMARは

MAR＝海、CO＝COMER（食べる）、MAR＝MARISCOS（シーフード）

という意味合いを持たせたフェリックスが作った造語です。

今回もフェリックスにはお世話になりっぱなしでした。

フェリックスはモロッコにいるときはもっとスリムでした。でも当時はこんな風な笑顔はあまり見せなかったです。大きな事業の責任者でかなりのプレッシャーだったと思います。

今回はサン・ペドロ・デ・ピナタールから車で1時間くらいのところにできた、巨大なショッピングモールまで連れてきてくれました。

毎回バス停まで迎えに来てくれます。

車はもちろん日本製のトヨタでね（笑）

いよいよ次の日、SALAZONES DIEGOへ向かいます。